掃除するほど体に悪い?
掃除機は家庭の空気の汚染源
月刊誌記事から>サンヨーが2人に返金(2004年6月号 No.182)
今後も個別の対応をする
「表示が不当とは考えていません。排気がまったく出ないわけではなく、後ろから出ないのでハウスダストの撒き上げが非常に少ない機種ということ」だと、本誌の問い合わせに、サンヨーの広報担当者はまず言い訳。
「購入時に排気がまったく出ないと思われた方なので、お子さんが喘息ということでもあり、まれな例として対応した」と、今回の返金はあくまでも特殊な例だと、説明しました。
そこで、排気が出ないと誤解して購入した人には返品を受け入れるのかと尋ねると、「お問い合わせがあれば個別に対応していく」と言います。
つまり、良いと信じて購入し、排気が出ることを知って驚いている人には返品を受け入れる気があるということです。
問題点を明らかにしないまま、うやむやのうちに個別に何とかしようとする企業姿勢は、三菱自動車と同じです。ともかく、ジェットターンを使っている人は、サンヨーに「表示(広告)にだまされて買った」と抗議し、返金してもらいましょう。
驚いたことに、サンヨーは一人には値切って返金しています。買った人は被害を受けていたわけですから、全額を要求しましょう。
子どもが鼻や気管支の病気になって、掃除機と関係がある場合は、損害賠償も可能です。
Aさんがサンヨーの「ジェットターン」を購入したのは今年の4月初め。 掃除機売り場で『この子の健康は、私が守る』の表示が目に飛び込んできて、この掃除機を使えば子どものアレルギー症状も良くなると考えたと言います。店の販売員にも、アレルギーに良い機種と薦められたそうです。 ところが1ヵ月後、本誌の記事を読んでびっくり。Aさんはサンヨーに連絡し、「もう使いたくない」と抗議し、返品を要求しました。 すると、購入した店に連絡するように言われ、指示通りに店に連絡すると、返品はあっさり認められ、購入代金は全額返金されました。 |
Bさんが購入したのは2年ほど前、お子さんが生まれた直後に「排気が出ない」とお店の人に薦められたのがきっかけでした。 ところが、この5月に本誌の指摘を読み、サンヨーのお客様センターに電話。「『食品と暮らしの安全』には汚い排気が出ていて、体に害があると書いてある」と、抗議したのです。 サンヨーの担当者は、片車輪10%ずつの排気があると説明したものの、Bさんのお子さんがぜんそくだと知ると、あっさり返品を了承。しかし2年使ったのだからと値下げを要求し、2万円が返金されました。健康を害しているから返品するのに、値切るとはあきれた話です。 |
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※調査対象とした「オキシジェン」は、販売終了となっております。 ※最新情報は月刊誌『食品と暮らしの安全』2012年7月号に掲載されています。 |