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掃除するほど体に悪い?
掃除機は家庭の空気の汚染源

月刊誌記事から>最悪の水フィルター掃除機(2004年6月号 No.182)


水が黒くても微細なゴミ取れてない

「空気を水で洗う」ので「排気がきれいでさわやか」などと宣伝しているのが水フィルター掃除機。従来の掃除機のモーターの熱で温められたムッとした排気とは違い、排気が冷たいのでさわやかに感じられます。
その上、目の前で水が真っ黒になるのを見せられると、ゴミが取れ、排気はきれいだと信じてしまいます。それで水フィルター掃除機は、訪問販売や催眠商法で高く売られてきました。でも、だまされてはいけません。
水が黒くなるのは、舞い上がらない大きなチリが水に溶けているだけです。床に落ちている大きなチリは人体に有害ではありません。
Aさんが購入したシスコム社の水フィルター掃除機(ルーム・シーフォート)は1.8・ほどの水を使いますが、深さはせいぜい4?程度。この水の中を、吸引されたチリを含んだ空気は大きな泡となって通り抜け、水面ではじけています。 泡の中のチリは水に触れないまま素通りして排出。
他社の水フィルター掃除機では、網などで気泡が小さくなるように工夫している機種もありますが、その程度では、人の体に危険な微粒子の多くは水に触れないまま排出されてしまいます。
また、水を通した排気が汚いので、もう一度高性能フィルターを通してから排出する機種もあります。すると吸引力が悪くなります。
この解決方法は2つ。ヘッドを「オキシジェン」(エレクトロラックス社)のように改良して少ない空気でもゴミを吸うようにするか、掃除機本体の密閉度を下げて、高性能フィルターを通さずに、排気を出すかです。
日本のメーカーは、汚れた空気がフィルターを通らないで出るように設計しているので、チリが室内に排出されることになるのです。




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※調査対象とした「オキシジェン」は、販売終了となっております。



※最新情報は月刊誌『食品と暮らしの安全』2012年7月号に掲載されています。

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