特集◆硝酸態窒素の水汚染(2007年4月現在)
※データは2007年のもので、現在はわかりません。妊婦と赤ちゃんを想定して書かれた記事です。
よく行われる家庭の防衛策は?
家庭でよく行われている水の安全対策について調べてみました。
まず、水道水を3分間沸騰させた水、水道水を沸騰させた水、水道水をくんだだけの水を用意し、3つに無添加ラップをかけて冷蔵庫で冷やしました。
翌日、冷蔵庫から出して、水道水と同じくらいの温度になったところで、新たに水道水と、活性炭浄水器に通水した水を取り、硝酸態窒素濃度を調べました。
東京都千代田区にある事務所の水道水濃度は1.2ppm〜2.3ppmのレベルでした。
沸騰させた水は同レベルで、3分間沸騰させた水は2.3ppm〜4.6ppm。硝酸態窒素は沸騰しても少なくならないので、水分が蒸発する分、濃度が高くなったのです。
トリハロメタン対策で、水を長時間沸騰させることが行なわれていますが、そうすると硝酸態窒素の危険が高まるのです。
1日くみ置いた水、活性炭浄水器に通した水も、汚染値は、水道水と同じレベルでした。
そこで、浄水器の「ラピュール」を加えて比較実験を行なうと、ラピュールを通した水は試薬に反応せず、無色透明なままでした。汚染の進んでいる地域の浄水器は、こういう性能が必要です。
一刻も早く対策を
今、硝酸態窒素の汚染でわかっていることは次のとおりです。
◆一部のペットボトルの水は硝酸態窒素によって汚染され、買うに値しない水になっている。これは日本も外国も同様。
◆一部の地域では、水道水の水が水道基準を超えている。
◆名水はほとんどすべて硝酸態窒素によって汚染されている。
◆スーパーなどにある自販機の水は大半が硝酸態窒素で汚染されている。
このように、私たちはだんだん追い詰められてきています。そうはいっても、水を飲んだ大人に被害が出るのは先のこと。
ただ、赤ちゃんは硝酸態窒素に弱いので、汚染が進んでいる地域では、対策を取らねばならなくなりつつあります。
水道基準を超えることも起こっているので、被害者が出る前に、国に対策を取らせる必要があります。
緊急に対策が必要なのは、特に汚染がひどくなっている地域で、井戸水を使っている赤ちゃんがいる家庭です。そういう方は、「ラピュール」で自衛してください。
月刊誌『食品と暮らしの安全』2007年4月1日発行 216号より
特集 硝酸態窒素の水汚染(214号) |
特集 硝酸態窒素の水汚染2(216号) |
・「ミネラル不足食品ばかりでは病気に罹る」
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