特集◆硝酸態窒素の水汚染(2007年4月現在)
※データは2007年のもので、現在はわかりません。妊婦と赤ちゃんを想定して書かれた記事です。
スーパーの自販機水から
スーパーなどに買い物に行くと、レジ近くに水の自動販売機を設置している店が増えています。
「ミルクの冷まし湯に!」などと宣伝していますが、問題なく利用できるほど安全なのでしょうか。
水の自販機の構造はいくつかありますが、硝酸態窒素を取るのは、逆浸透膜タイプとイオン交換樹脂タイプ。
逆浸透膜型の浄水システムは、水からすべての不純物を取るので、ミネラル分も取り除いて、純水にします。
ミネラルのなくなった水はおいしくありませんし、体内に入ると浸透圧の関係で下痢しやすく、健康によくありません。
もう1つがイオン交換樹脂で、硝酸態窒素など一部の物質を除去できますが、そのほかの有害な不純物などは取れないので、同時に活性炭のろ過装置を組み込めば、飲み物としていい水になります。
逆浸透膜やイオン交換樹脂なのに?
今回、スーパーなど7ヵ所の自販機の水を調査しました。
硝酸態窒素が出なかったのは主婦の店ベルク飯能店の「良水オアシス」だけ。
最も多く硝酸態窒素が確認されたのは、大山と吉祥寺の店に設置してあるイシダ製の機械で、1.2ppm〜2.3ppm検出されました。これはイオン交換樹脂を採用し、硝酸態窒素を0.02ppm以下まで取ると宣伝している機種です。
また、吉祥寺と東長崎の店にある水自販機は、逆浸透膜タイプで硝酸態窒素もゼロになるはずでしたが、1.2ppm検出されました。
なくなっているはずの硝酸態窒素を取りきれていないのは、どこかに問題が存在しています。重い思いをして買って帰るだけの価値はない水といえます。
月刊誌『食品と暮らしの安全』2007年4月1日発行 216号より
>>「清涼飲料水」の水は低レベル よく行われる家庭の防衛策は?>>
特集 硝酸態窒素の水汚染(214号) |
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