特集◆硝酸態窒素の水汚染(2007年2月現在)
※データは2007年のもので、現在はわかりません。妊婦と赤ちゃんを想定して書かれた記事です。
硝酸態窒素とは
水道水には厚生労働省が「硝酸態窒素および亜硝酸態窒素」の基準を10mg/lと設定し、
環境省も水に同じ環境基準を設定しています。
この硝酸態窒素は、水中の硝酸イオンと硝酸塩に含まれている窒素のこと。硝酸態窒素の危険性は硝酸塩と同じで、
血液の酸素運搬能力を奪い、特に乳幼児を窒息死の危険にさらします。
硝酸態窒素が、体内で亜硝酸態窒素に変化すると、発ガン物質になり、毒性も強くなります。
水道水より名水が汚い
並んで待って汲む名水なのに、青森、神奈川、和歌山、岡山では、県庁所在地の水道原水の汚染最大値より汚い水でした。
硝酸態窒素による汚染は、主に地下水で進むので、名水の汚染レベルは高くなります。
「名水100選」に指定されている弘前市の「富田の清水」は、1994年に大腸菌が検出されて飲用停止になりました。そこで、紫外線殺菌して、翌年には飲用できるようにしたおいしい水です。しかし、硝酸態窒素による汚染が進み、飲用できなくなる日が近づいています。
青森市だけでなく、横浜市、和歌山市、岡山市に住む人は、近くの「名水100選」を汲んできて飲む方が、水道水を飲むより多くの汚染物質をとり込むことになります。
基準を超えた さいたま市
県庁所在地の水道原水の硝酸態窒素を調査すると、さいたま市だけは、検査で出た最大値が水道基準と環境基準を超えていました。
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