虫が死ぬ農薬で、安心して飲食できない!
無関心な高級ホテル
上質なおもてなし料理が売りの高級ホテルのレストラン。
ところが、食材はほとんどがネオニコチノイド農薬まみれ。
東京五輪の訪日客に、虫が死ぬ食材を使った料理が出ます。
植物を毒にして虫を殺す
前々回のロンドン五輪や前回のリオ五輪では、五輪憲章に基づき、選手村や競技場では有機食材が使用されました。
しかし、東京五輪では、有機農産物が足りなさそうなので、虫を殺すほどネオニコチノイド農薬を含んだ食材が
振る舞われる予定です。
では、五輪で来日する外国人観光客が多く宿泊し食事をする高級ホテルのレストランはどうなのか。
農薬不使用の有機食材がどのくらい使われているのか、ホテルに直接、アンケート調査をしました。
対象は、いわゆる御三家と外資系を含む高級ホテル15社。
最初、有機農産物の使用の有無について質問したら、膨大で調べられないとの答えが返ってきたので、
ネオニコ農薬による汚染が特に心配なお茶とお米に絞って、再度、質問。
ベストはニューオータニ
その結果、「有機食材を取り扱っている」と答えたのは、ホテル・ニューオータニ(東京)だけ。
マンダリン・オリエンタル(東京)は「基本的には有機よりも新鮮さや美味しさを重視しているが、入荷時期やお客様の要望によっては有機食材を用いる」と回答。
宿泊するなら、このどちらかにし、予約時に「有機食材を使った料理とお茶」をリクエストすれば、安全な食事ができそうです。
星野リゾートは「食材一般については答えられないが、有機のお茶とお米を常時提供する体制はできていない」と正直な回答。
ホテルオークラ(東京)、ザ・リッツ・カールトン(東京)、フォーシーズンズホテル(東京・丸の内)、東京ステーションホテルからは、
入荷時期やレストラン数が多いことなどを理由に答えられないとの回答が来ました。
一方、以下のホテルは無回答でした。
帝国ホテル(東京)、シャングリ・ラ ホテル東京、ザ・ペニンシュラ 東京、ハイアット リージェンシー 東京、
パーク ハイアット 東京、京王プラザホテル、ザ・キャピトルホテル東急、南禅寺参道 菊水
帝国ホテルのレストランで出している野菜サラダを持ち帰って虫に食べさせ、 その虫が死んだらどうなるのでしょうか。
高級ホテルは、客が食中毒にかからないよう食品衛生についてのリスク管理は万全ですが、
客の体内に残留農薬が蓄積され、徐々に健康が蝕まれるリスクについては無関心です。
こんな日本の現状を、ネオニコ農薬が禁止されているヨーロッパから来た観光客が知ったら、さぞ驚くことでしょう。
茶・米業界にネオニコの質問状
茶と米の生産組合や農協、飲料メーカーなどにも、ネオニコ農薬の使用状況、廃止の検討、
ネオニコ農薬への見解について問い合わせ中。回答が届いたらお知らせします。
月刊誌『食品と暮らしの安全』2019年3月1日発行 No.359 掲載記事
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月刊「食品と暮らしの安全」
2018/11月号 No355 1〜3ページ
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【355号「お茶が危ない」記事ダウンロード】 >>PDF
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【356号「国産米が危ない!」「発ガン性は2種類」記事ダウンロード】 >>PDF
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関連ページ
・国産米が危ない!(2018/12月号No356)
・発ガン性は2種類(2018/12月号No356)
・日本茶が危ない!(2018/11月号No355記事)
・食品の農薬汚染・「減農薬」に多量残留(2018/10月号No354記事)
・懸念される環境、人への影響(2018/5月号No349記事)
・汚染進む日本列島(2017/10月号No342記事)