代表小若順一が月刊誌に連載していた「安全基金の活動と考え方」です。
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嫌われてもする、好かれることをする 安全基金の活動と考え方(99)

食品と暮らしの安全基金代表 小若順一


 学校給食から放射能を減らす運動をしているとき、私は、さいたま市の役人に対して嫌なことばかりしています。
 「市民とともに、まっすぐ」というキャッチフレーズを掲げる清水勇人さいたま市長の下で 仕事をしている役人や教職員が、放射能から子どもを守ろうとするお母さんたちを、 いじめ続けてきたことを知ったので、それならベテラン運動家の私が、お母さんたちがいじめられないよう、 前面に立って闘ってやろうと思ったのです。

 でも、子どもの健康を二の次にして、役人の権限と慣習を守り抜こうとする役人ばかりなのには、びっくりの連続。 不覚にも、まだ成果を挙げられないでいます。
 考えてみると、何とかして市を良くしようという志をもって市役所の役人になった人はほとんどいません。 それなら、子どもの健康を後回しにするのは当たり前です。 これを突破できそうな新しいアイデアを思いつきましたが、それは成果を挙げられたときに報告します。

 正反対なのが、ウクライナ取材です。
 体調の悪さを取材したので、基本的には嫌われるのですが、嫌われないよう友好第一に徹しています。
 日本人的には限度を超えてプライバシーに立ち入って聞くのですが、拒否されることはほとんどなく、 どんな質問にも答えてくれるのです。
それで当初は、ウクライナ国内に情報が出回らない日本の雑誌だから話してくれるのでは、と思ったりしました。 今は、プライバシー侵害に寛容な人たちだと思っています。

 この3月のツアーは、放射能の少ない食事に切り替えた人が、 どのように健康を回復しているかを自分の目で確かめるのが、第一の目的です。 これまでと違い、基本的には嫌われません。
他の目的も明確になってきましたが、これらも喜ばれることです。

1.これまで取材させてもらった健康状態が悪い全25家族に、 健康を良くする情報を渡すと共に、南の健康な地域のベーコンと、 化学肥料を渡して、健康向上を図ってもらうようにします。

2.肢体不自由児になりかかっていたのを、かなり良くしたミーシャをツアーに同行し、 野口体操の揺するマッサージで完全に治す予定です。

3.ミーシャより足が不自由な2人の子を、現地マッサージ師を雇って、 野口体操の手法を伝えながら、治すことを試みます。

4.頭痛と足痛を訴える人を、血液循環療法の治療師が治してみて、 うまく治れば、治療技法を伝える講習会を行います。

ウクライナでは、汚染の少ない地域に保養所や療養所があり、 そこでマッサージも行っていますが、効き目は少ないようです。 そこで、日本から有効そうな治療法を持ち込んで、彼らの治療法より効果があるかどうかを試してみる、 つまり他流試合をするのが、ツアーの重要課題になりました。

 ウクライナで効果を示せれば、これから福島で同様の被害が出始めたときに、すぐ対応できます。


2014年3月1日発行 No.299より

※ウクライナツアーは2014年3月15日〜3月23日で行いました。⇒ウクライナ調査報告

安全基金の活動と考え方(100)「日本人の遺伝的劣化を防ぐ」

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