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特集◆アスペルガー症候群奇跡の回復Ⅵ

>>アスペルガー症候群奇跡の回復Ⅶ(2010年3月号No251)

月刊誌『食品と暮らしの安全』2009年9月245号掲載



夏休みのこうちゃん 微細運動障害も完治

『奇跡の回復』Ⅰ〜Ⅴに登場したアスペルガー症候群のこうちゃん。
大きなトラブルもなく、体力、気力ともに充実した状態で1 学期を過ごし、
夏休み中も、学校の学習教室にプールに張り切って登校しました。


●もう恐くない! 学校のプール

 昨年までは、学校のプールも苦痛で、水着に着替えるのさえ嫌がっていたこうちゃん。
水への恐怖と同時に、人が多くて水しぶきがかかることや、先生が大勢に向けて指示を出すことも不安だったのでしょう。
 ところが、今年のプール初日には、「楽しかったよ」と言ってお母さんを驚かせます。 数日後には、顔を水につけて浮く「だるま浮き」ができるようになったと、喜んで報告。 休み中にお友だちに会うことも楽しみの一つになったのでしょう。  昨年までは、夏休みの学校のプールにはほとんど行かなかったのに、楽しみにして自分から行くようになって全日程に参加しました。 検定に合格しようと練習も重ね、最終日には、見事に進級することもできたのです。 虫も恐くて苦手だったのに、3年生になると、下校時に友だちと一緒に虫を見つけて、しばらく観察して帰ってくるようになっていました。 今は「虫好きのこうちゃん」になって、夏休みは、図鑑を見ながら、サインペンで昆虫の絵を何枚も描いています。

●「微細運動障害」と診断されていた

表現1
 実は、こうちゃんはアスペルガー症候群の合併症として「感覚統合障害」があり、箸をもつ、鉛筆を使うなど、 手先の細かな動きに問題がある「微細運動障害」と診断されていました。 そのため、作業療法が毎月行なわれていたのですが、『無添加白だし』摂取23日目に終了しています(本誌236)。
 3年生になってから始めた自主学習ノートには、得意な絵と文章で細かな記述がみられました。 ガンダムの絵(表現@)には、細部の身体の構造まで、緻密にバランスよく描かれていて、 先生から「こまかいところまでかけたね」とコメントをいただいています。
 たい焼き屋さんのページ(表現A)には、イチゴ味、チョコ味などのたい焼きの中身が、輪切りにした断面図に、細かく描かれています。 切った状態を正確に再現し、さらに立体的に描いた新しい表現が使われています。 立体的表現は、より多角的に物事を捉えるようになってきたことと呼応することが多い、と考えられています。 たい焼きの絵からわかるように、今は手先を自由に使って細部まで描けるようになっています。
 こまやかで的確な絵画表現からは「微細運動障害」のなごりはまったく感じられません。 文字も、マス目に丁寧に力強く書き込むようになりました。表現Bは10oの方眼ノートのマス目の中にはっきりとした文字で書かれています。 そして、お姉ちゃんにほめられて、「ちょっと心があたたかくなりました」とも記述されていました。
「小さい字も書いてみる」と言って書き始めたマス目の中の文字は、自由自在に手先を動かせるようになった証しといえます。
「もう今は、微細運動障害の症状はみられない」とお母さん。
 手先が細やかに自由に動くようになり、集中力、観察力を必要とする表現が無理なくできるようになったこうちゃん。 『無添加白だし』の継続的な摂取で、神経伝達物質が増えて、味覚が正常になり、極端な偏食がおさまって、体全体の動きだけでなく、 細かな手先の動きもスムーズになってきたと考えられます。

表現2 表現3


●心身ともにたくましく

 夏休み、歯医者さんで初めて歯を抜く体験をしたこうちゃん。 これまでは、歯の治療も一苦労で、途中で大騒ぎになって中断することも……。
 今回は、麻酔の注射も、抜歯も一人でがんばり、歯医者さんにほめられました。 そして、翌日にはすっかり回復して、学校のプールに出かけました。
 「昨年までだったら考えられないこと」と、お母さんは、疲れやすく気持ちや体力の回復に時間がかかっていた、1年前のことを思い出します。 当時は、体を上からかき消したり、大きなナイフが怪獣に刺さる絵を描いていたのですから、この違いには、目をみはるものがあります。
 夏休みも、毎晩8時に寝て、朝は6時に起きる生活習慣を崩さずに続け、食欲も旺盛で「家族と同じ食事をモリモリ食べている」こうちゃん。 体格もぐんとよくなり心身ともにたくましくなって、夏休みを満喫しています。


国光美佳(色彩心理インストラクター)
(月刊誌『食品と暮らしの安全』2009年9月No245号より)

>>アスペルガー症候群奇跡の回復Ⅶ(2010年3月号No251)
>>ミネラル不足食品ばかりでは病気に罹る(症例別目次)


関連書籍

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「キレなくなった子どもたち」
「心身を害するミネラル不足食品−実測データ総まとめ集−」(月刊「食品と暮らしの安全」2017年2月号)
「食べなきゃ、危険」

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