関連情報|放射線の次世代への影響が心配

英語訳:The influences of radiations on the next generations are preoccupying
フランス語訳:Le sol argileux des rizieres protege les japonais contre la pollution de Fukushima


世界一の基礎研究者は、福島をどう見ているか
     放射線の次世代への影響が心配



大阪大学の野村大成名誉教授は、放射線による次世代マウスへの発ガンと奇形発生で、
ずば抜けた研究業績を上げており、放射線遺伝学では世界一の基礎研究者です。
放射線を浴びるとマウスにガンが発生することは分かっていましたが、
そのガンが世代を超えて起きること、
被曝線量とガン発生に相関があることを、
野村博士は1970年代に実証されています。



「複合被曝」による被害


野村博士の研究業績の中に、福島原発事故を考えるときに欠かせない知見があります。
放射線を一度浴びただけで、マウスの親だけでなく、子や孫にも、肺ガン、肝臓ガン、白血病等が発生します。
それらのマウスが病気になる前に生んだマウスに、もう一度、放射線や化学物質を浴びせると、様々な影響が倍数になります。
これを人間に当てはめると、一度少量の放射線を浴びた後、
さらに放射能や発ガン物質を含む食品を食べると、ガンにかかりやすい、ということになります。
原発事故で被ばくした人が、これから放射能汚染食品を食べると、
「複合被曝」で10年から15年後に、ガン発生のリスクが高くなるのです。



ガン体質が遺伝する原理


親が被曝したのに、子や孫がガンになりやすくなることが遺伝するのは、3つの理由があります。
実験に用いたマウスは、たくさんある免疫関係の遺伝子や、正常機能をつかさどる遺伝子のどれかに変異が起きていて、 免疫力が少し弱くなったり、回復能力が低下していたり、遺伝的な不安定性が高くなっていて、発ガン率が上昇すると考えられます。
チェルノブイリの原発事故で汚染されたロシアの地域では、マウスの実験と同じように、兵士、消防士や住民の子どもにも病気が多く出ています。
病気は、兵士より住民の子どもに出やすいので、内部被曝に関係していると考えられます。
福島は、チェルノブイリより多くの人が住んでいるので、放射能汚染による人体影響が出るのではと心配です。


2015年6月8日
食品と暮らしの安全基金 代表 小若順一



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⇒今までの ウクライナ調査報告書


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