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地震への備えは大丈夫?
各地で起きている地震。
古家の倒壊映像を見て、耐震補強を考えた方も多いことでしょう。
でも、待って!
耐震リフォームには、安くて確実でエコなリフォームを。
地震の備えとともに・・・
天災は止められないけれど、原発は止められます。
原発震災を防ぐためにも
地震発生予定地にある『浜岡原発』を世論を盛り上げて止めましょう。
日本周辺でせめぎあうプレート
日本列島は、ユーラシアプレートという大陸の大きな岩盤の上に乗っていて、弓状に反っています。ユーラシアプレートの下に、東から太平洋プレートが、南からフィリピン海プレートがもぐりこんでいます。
また、日本海は広がる動きをしていて、日本列島の中央部付近を東南方向に押し出しているので、ますます弓を引き絞るように反るような動きをしています。
昨年11月と今年1月、千島列島付近で相次いで大きな地震があり、また、台湾付近でも昨年12月に続けて地震がありました。
いずれも、ユーラシアプレートが関係したプレート境界型の地震で、弓の北と南の付け根に当たります。ここ数年、日本列島が反る動きが大きくなっていたので日本での大地震が心配されていました。
そこで起きたのが2007年3月15日の能登半島地震です。
無料の耐震診断にご注意
地震が恐くて、家の耐震診断を依頼すると、ペチャンコになったわが家のイラストつきの耐震診断書が届いた人がいました。
いますぐ家が倒壊するわけではない耐震工事に取り組ませるには、アニメーションは効果的。でも、「過大な表現」による高額の工事提案は問題です。
建設会社から“無料”の耐震診断を持ちかけられたら、家を調査し情報を提供するのは、最終的に工事を請けたいためと考えていいでしょう。
阪神大震災で倒壊しなかった木造住宅をコンピューターで耐震診断すると、倒壊する絵が出てくる例がありました。
高額の工事をしなければすべて「危ない」わけではないのです。
耐震工事も、「工夫次第でコストダウン」できると話す専門家もいます。家の様子と、予算を考え、どこまで工事するかの判断が必要です。
安くて確実でエコな耐震リフォームの方法は?
住まいの空気を汚染する建材
◆塗料や接着剤は絶対に使わない方法
耐震リフォームで注意したいのは、合板と接着剤などの有機溶剤。
「合板」とは、原木を薄く剥いたものを乾燥させ、接着剤で貼り合わせたもの。面としての強さが得られ、安価ですが、接着剤の揮発で住まいの空気を汚染します。
住みながらのリフォーム・修繕は、出来上がってから入居する新築より、揮発する化学物質を吸い込みやすく、健康を害してシックハウス症候群になる危険が増します。
家が丈夫になっても、シックハウス症になれば、その家に住めなくなります。
室内には合板ではなく、むくの杉板を使いましょう。むく材でも、節のある床材を使えば安くなります。
杉の香りが快く、本物の木が心を安らげます。塗料や接着剤は絶対に使うのをやめましょう。
床の補修でバリアフリーに
◆むくの杉床材を使う方法
20年ほど経った家では、廊下や床の一部がフカッと沈むことがあります。合板の接着剤が抜け、床材の強度が部分的に落ちたためです。
このようなとき、ドアの敷居が一段上がった部屋の造りなら、現在の床板の上にむくの杉板を張ることをお勧めします。
いまの床板をはがす手間がなくなるのでその分安くなり、しかも保温性能がよくなります。床の段差もなくなり、足に柔らかな杉材のバリアフリーは一石三鳥です。
(月刊誌『食品と暮らしの安全』2007年4月1日発行 No.216より)
月刊誌について
地震には地盤も重要
地震に強い建物は、建物自体の強さだけでなく、「地盤」の強さも重要です。
でも、地盤のことは専門家にしかわかりません。
一般の人が、すぐに安価で地盤を診断する方法は今までありませんでした。
⇒ 電話1本、安心の地盤診断
地震発生予定地にある『浜岡原発』
2006年現在、世界中で430機を越える原発が稼動しています。
その中で、プレート境界地震の震源域と政府が認める場所で運転している原発は、唯一浜岡原発だけ。
東海地震はもう始まっているといっても過言ではありません。
天災は止められないけれど、原発は止められます。
⇒『放射能で首都圏消滅』からの警告
関連ページ
≪塩坂博士関連記事≫・耐震には地盤も重要(2006年記事)
・地震の備えは大丈夫?(2007年記事)
・東南海・南海地震の前兆か(2007年記事)
・地震で壊れた福島原発(2011年記事)
・『首都直下地震の前兆』(2016年記事)
・大地震−命を守るために『対策の予行演習を』(2016年記事)
・地震と火山の総点検(2018年記事)
・首都直下地震に備えて!『想定される揺れは?』(2020年7月号記事)
・首都直下地震に備えて!『家具を凶器にしない準備を』(2020年8月号記事)