「パンのミネラル含有量」について公開質問状

パンは、日本国民の主食の一つになっています。
店でのランチメニューのようにパンは1 食分を指定していないので、食事摂取基準と正確に比較することはできません。
しかし、実際には、総菜パンや菓子パンだけで食事をすます人がたくさんいます。
ところが、とても食べきれないほどのパンを食べないとミネラルの食事摂取基準を超えないことが明らかになりました。

日本パン工業会は、
「本会は、パン工業の健全な発展をはかり、もって国民食生活の改善と文化の向上に資することを目的とする」
と定款で定めています。
定款の目的から「国民の食生活の改善」を削除して、改善を拒否する回答をすることは、普通ならできないでしょう。
定款より優先されるのが食事摂取基準で、基準から考えると、ミネラル不足を改善するしかないと思います。
ミネラル不足の改善に踏み出す意思があるかどうかと、日本パン工業会に質問状を送りました。

pdf 【質問状1】パンのミネラル含有量について(2016年9月5日 PDF81KB)

公開質問状「パンのミネラル含有量について」の回答が11 月7 日に日本パン工業会から、届きました。
厚生労働省が提唱する「健康日本21」と、農林水産省が推奨する「食事バランスガイド」で示されているように、
「主菜、副菜、乳製品等をバランスよく組み合わせた食事が不可欠であると認識しております」とあり、
「パンの提供を通じて、国民の食生活改善と文化の向上に寄与するよう努力・推進してまいります」と書かれています。

pdf 【回答】パンのミネラル含有量について(2016年11月7日 PDF418KB)

しかし、「健康日本21」も「食事バランスガイド」も、実測していない机上の空論で、
提案どおりにさまざまな市販総菜をバランスよく組み合わせて、
パンと一緒に食べると、大半のケースで推定平均必要量を大きく下回る食事になります。
そこで、質問状を11 月11 日に出し、次の2点について検討を要請しました。

@食品成分表に載っている「パン類」「菓子パン類」「ケーキ・ペストリー類」と同様の商品を販売している会社は、
食事摂取基準のあるミネラルについて実測していただけないか。

Aそのミネラル値が、食品成分表より大幅に少ないパンは、商品を見直すか、あるいは文部科学省に資料を提出して、
食品成分表の数値を正確に改正してもらうよう措置を取っていただけないか。

pdf 【質問状2】ミネラル含有量の実測調査について(2016年11月11日 PDF298KB)


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