「ウクライナにおける放射能調査の要望書」を提出 Tweet
2012年7月6日
農林水産大臣 郡司 彰 殿
〒338−0003埼玉県さいたま市中央区本町東2-14-18
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特定非営利活動法人 食品と暮らしの安全基金
代表 小若 順一
ウクライナにおける放射能調査の要望
本年2〜3月と、5〜6月に、我われがウクライナの農村を回って健康調査を行うと、
福島県の農業に重大な影響を及ぼしかねない結果が得られました。
チェルノブイリ原発から125kmほど離れていて、年間1ミリシーベルトの地域の学校で、先生に「子どもの健康に異常は出ていないのですか」と質問すると、
「みんな異常があるのよ」と言われました。そこで、校庭で元気そうに遊んでいた子どもたちに集まってもらい、
「足が痛い人」と質問すると、半数ほどの子どもが手を挙げたのです。
農村の家庭を訪問すると、4〜5歳の子どもが「足が痛い」と言うケースが複数ありました。
「足が痛い」と大人が言うのなら、さまざまな原因が考えられますが、放射能汚染地域で、子どもが言うのですから、異常事態といえます。
放射能の危険性は、ガン、遺伝、心臓病、白内障についてはよく研究されていますが、その他の健康問題についてはあまり調べられておらず、
足が痛くなるかどうかについては、まったく調査されていません。
これまで安全とされていた年間1ミリシーベルトの地域で、自給的な食生活をおくっていると、食べ物に含まれる放射能によって、
子どもの健康が害される可能性があるという調査結果が得られたことは、福島農業の将来にとって、無視できないことです。
このまま福島で農業を復活させていった後で、子どもの健康に異常が生じたら、福島の農業は重大なダメージを受けるからです。
そこで、福島の農業が将来ダメージを受けないよう、農水省として、我われの調査結果の検証調査をしてくださるようお願いします。
以上
〔添付資料〕第1回ウクライナ調査報告(PDF)、第2回ウクライナ調査報告(PDF)
《関連ページ》
⇒チェルノブイリ、子と孫の健康調査
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