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 もちろん、私たち人間もPCBを絶えず取り込んでいます。その主なルートは、食品経由によるものです。蛍光灯の安定器やトランス、コンデンサなど、人間の身近な場所で使われていたPCBが環境中に出て、巡り巡って、食品中に濃縮されて、私たちのもとに帰ってくるのです。食品として取り込んだPCBは、腸から吸収された後、主に脂肪組織に蓄積します。

  そして、妊娠中や授乳時に、母親から子供にPCBを受け渡すことになります。授乳は、免疫の伝達やスキンシップなど大きな役割を持ち、子育ての上で欠かすことができません。そのため、妊娠・授乳期には、なるべくPCBを取り込むべきではありません。そのためにも、これ以上、食品が汚染されないように、PCBの汚染源を断つため、回収・処理を進めましょう。

各国でのPCB平均1日摂取量 (μg/人)


摂取量
インド
1980s
ND
インド(菜食主義者)
1980-1981
ND
インド(非菜食主義者)
1980-1981
ND
インド
1981-1983
ND
インド
1989
0.86
インド
1990s
ND
タイ
1980
ND
タイ
1989
1.5
ベトナム
1990
3.7
日本
1977
3.3
日本
1985
4.3
日本
1992-1993
ND
中国
1973
ND
中国
1990
ND
香港
1985
ND
ニュージーランド
1982
54
オーストラリア
1980
ND
オーストラリア
1990-1992
6.9
アメリカ
1980
0.45
アメリカ
1987
1.6
アメリカ
1990
ND
カナダ
1985
0.09
スウェーデン
1975
9.2
スウェーデン
1990
6.8
フィンランド
1983
14
西ドイツ
1987
4.1
イタリア
1971-1972
ND
イタリア
1978-1984
ND
イギリス
1980
ND
イギリス
1985
ND
イギリス
1990s
0.53
スペイン
1979-1980
ND
スペイン
1980-1981
ND
オランダ
1976-1978
ND
スイス
1981-1983
ND
K. Kannan et al., (1997) Rev. Environ. Contam. Toxicol 152, 1-55

バターに含まれるPCB濃度


平均値(pg/g lipid)
オーストラリア 6,810
オーストラリア 740
ブラジル 1,060
カナダ 1,680
ブラジル 1,790
チェコ 14,090
デンマーク 3,050
ドイツ 8,740
インド 4,510
イスラエル 3,570
イタリア 7,660
日本 600
メキシコ 1,180
フィリピン 520
南アフリカ 4,160
スペイン 5,470
スウェーデン 3,610
タイ 1,210
オランダ 5,620
ニュージーランド 230
チュニジア 11,810
イギリス 3,370
アメリカ 2,250
O. I. Kalantzi et al., (2001) Environ. Sci. Technol, 35, 1013-1018
食品中のPCB濃度 (ng/g wet wt.)

食品

濃度
動物性脂肪 ベトナム 61
牛レバー 韓国  5.4 
牛筋肉 韓国 3.7
飲料 オーストラリア 2.3
バター ベトナム 17
韓国 5.6
インドネシア NA
キャビア ベトナム 51
シリアル オーストラリア 0.62
チーズ パプアニューギニア 4.4
鶏肉 ソロモン島 5.2

パプアニューギニア 124
鶏 筋肉 インドネシア 4.5

インドネシア NA
カエル 韓国 60
乳製品 オーストラリア 4.1
インドネシア NA
オーストラリア 55

インドネシア 3.8

ソロモン島 3.6

ベトナム 10
魚介類 パプアニューギニア 7.5
果物 オーストラリア 0.28
ベトナム 18
肉・脂肪 オーストラリア 11
ベトナム 21

オーストラリア 6.5
豚肉 韓国 2.2
豚の脂肪 インドネシア 2.9

パプアニューギニア 45

ソロモン島 17
豆類 オーストラリア 1.4

ベトナム 4
インドネシア 0.34

ベトナム 2.5
貝類 ベトナム 27
イカ インドネシア 2
野菜 オーストラリア 0.4

インドネシア NA
K. Kannan et al., (1997) Rev. Environ. Contam. Toxicol 152, 1-55


 
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