カナダはストックホルム条約（the Stockholm convention）を批准した最初の国であった。2001年5月23日に署名した。
カナダは、第25条第4段落に定められた、締結国は条約に将来新たなPOPsが追加されたとき、それに束縛されることを免れるというオプションを、取らないことにしている。

現在、国内実施計画（National Implementation Plan[NIP]）を待望している。

コメント：
PCBは閉鎖系、すなわちトランス、の中で1977年以来使われ続けている。このようなシステムの寿命は30年前後であり、このことはつまりトランスの寿命は2007年前後で終わるということを意味している。それゆえ、廃棄の必要性に関する問題が高まっていくことが予想される。

*スワンヒルズ処理センター（The Swan Hills Treatment Centre[SHTC]）は、アルバータ州政府からの請負操業という形で、2000年12月にSensor Environmentalに引き継がれた。以前はSHTCがアルバータ州特別廃棄物処理センター（Alberta Special Waste Treatment Centre[ASWTC]）であり、1987年以来焼却場として機能していた。カナダで、あらゆるタイプかつ濃度のPCB廃棄物を処理できる唯一の承認された機関であった。
ケベック州セントアンブロアーズにあるBennett Environmental's Recupere Sol Inc (RSI)社もPCB汚染地の処理において重要な処理場のひとつである。キークランドレイクに２つ目の焼却処理場を造る計画があり、このことが大きな論争を呼んでいる。

非焼却技術について：GPCR、ガス相化学的還元法gas-phase chemical reduction (ELI Ecologic International www.eco-logic-intl.com )、およびナトリウム還元プロセス法sodium reduction processes(Powertech, BC Hydroの子会社 www.powertech.bc.ca )というものがある。GPCRはグリーンピースが1998年に報告したPOPを破棄するための３大原則を兼ね備える唯一の技術である。

謝辞：

• Coombs, Andrea; The University of British Columbia
• De Leon, Fe; Canadian Environmental Law Association
• Ellis, Graeme; Pacific Biological Station, Department of Fisheries & Oceans
• Gagné, Guy; Environment Canada; Transboundary Movement Branch
• Haddock, Mark; West Coast Environmental Law
• Nevelos, Zoltan; Sensor Environmental Services
• Rippon, Bob; Environmental Sciences Division, Alberta Environment
• Ritchlin, Jay; Reach for Unbleached - research
• Wilson, Doug; Environment Canada, Senior Controls Development Scientist, Commercial Chemicals Division