こうした急性的な影響だけではなく、慢性的な毒性もPCBは持ち併せています。実験動物で、肝臓に腫瘍ができることが報告されており、人に対しても同様に発ガン物質である疑いが持たれています。IARC(国際ガン研究機関)では、PCBを「ヒトに対して恐らく発ガン性がある」物質(Probably
carcinogenic to human: 2A)に、米国国家毒性計画では、動物実験で発ガン性が確認されている、「ヒトの発ガン物質であると疑われる」(reasonably
anticipated to be human carcinogen)に分類しています。