09:10 「組換え植物のガイドライン」の続き
10:45 休憩
11:05 「組換え植物のガイドライン」の続き
12:45〜昼食(追跡システムについて非公式な作業部会が開催された)
15:00 「組換え植物のガイドライン」の続き
16:40〜休憩
18:05 「組換え植物のガイドライン、アレルギーの部分」の議論スタート
18:40 終了
<本日の注目点>
■追跡システム(トレーサビリティー)
追跡システム(traceability)がネックになっているため、「原則案」が合意に達していない。昨日、カナダの提案で、製品のトレース(tracing
of products)という言葉を、リスク管理のツールの1つとして、パラグラフ20bisに入れることが提案されたが、それについて、非公式な作業部会が、昼食の時間に行われ、EC、フィンランド、スウェーデン、アメリカ、カナダなどが参加した。その結果、非公式な提案として、下記が提案された。
リスク管理の方法の適用、実施を整備するためには、特定のツールが必要かもしれない。これらのツールは、以下を含んでもよい:適切な分析方法、参考文書、そしてヒトの健康への影響が判明した時の市場からの撤去整備のため、またはパラグラフ20で述べられているような状況においての市場化後のモニタリングの支持のための、製品のトレース(*)。
脚注(*)製品のトレースには、他の適用の仕方もあると認識されている。これらの適用の仕方は、SPS協定またはTBT協定のどちらかに準じていなければならない。これらの協定の範疇での製品のトレースの適用の仕方は、コーデックスで検討中である。(第49回執行委員会の決定)
しかし、あくまでもこれは非公式な提案であり、トレーサビリティーの検討ペーパーを作成したフランスは、この作業部会に参加しておらず、この文章にも合意していない。明日、時間があれば、
追跡システムについて話す予定になっているので、どのような議論になるかが注目される。
■近似の物質(closely related substance)
従来の毒性研究を、どの場合に適用するか、が書かれたパラグラフがある。このパラグラフCでは、その物質、もしくはそれに近似の物質が食品として安全に摂取されてきたのならば、従来の毒性研究は必要だと判断されない、という旨が述べられている。「近似の物質」という言葉を削除するべきたどの意見が多くの代表(主にヨーロッパ諸国とNGO。IACFOもこれを支持)から出た。アメリカは反対したが、デンマークが、従来の毒性研究は必要だと判断されないかもしれない、という表現にしてはどうかと妥協案を提案。これに落ち着いた。
■抗生物質耐性マーカー遺伝子の使用
IACFOは、抗生物質耐性マーカー遺伝子の使用を禁止するよう事前にコメントを提出したうえで、発言。 結果:十分な支持が得られず、テキストは変更されなかった。抗生物質耐性マーカー遺伝子の使用や、その代替技術に関しては、専門的な知識が必要で、コーデックスのテキストも、ほとんど、WHO/FAOの専門家会議の報告書から抜き取られたものである。そのため、この変更をするのには、十分な科学的な証拠と、専門家も説得できるような知識などが必要であろう。
私たちの提案は反映されなかったが、パラグラフ56の「一般に、食品の製造に使用される抗生物質耐性遺伝子で、医療で使用される抗生物質に耐性を持たせるものは、広く流通している食品には存在すべきでない」という文章の、「一般に」と「広く流通している」が削除され、強い意味合いになった。
■組換えの特徴を捉えるために
パラグラフ30 C) 植物ゲノムに挿入されたDNAに関する情報が提示されなければならない。それらは
遺伝子が挿入されたことによる結果として発現する物質を認識するに足る、各挿入場所ごとの遺伝子の組成(コピー数、配列、また適切であるばあい、挿入の周辺部分のゲノム)、[もしくは]食品中に存在する新しい物質を認識するための転写や発現に関する分析などその他の情報。
もしくは(or)をそして(and)に置きかえるかどうかで、議論。合意に達することができずに、[ ]括弧書きにし、再度話し合われることになった。
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コーヒーブレークにて。会場に隣接する部屋に、コーヒーと水が用意された。 |
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会場入口 |
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