第1回分析方法に関する作業部会(議長国:ドイツ)
霞ヶ関 厚生労働省別館にて
議長 ドイツ マリアナ・シャウツ博士
参加国 19ヶ国、4国際機関 計41人
■作業部会の背景
2000年3月に行われた第1回バイオ特別部会で、2つの作業部会が設置された。1つは日本が議長国となって7月、10月に行われた、安全性などに焦点をあてた作業部会。もう一方がこの、ドイツが議長国の、遺伝子組み換え食品の分析方法に焦点をあてた、分析方法に関する作業部会。
この分析作業部会の準備として、2000年9月-11月に、加盟国政府・関係機関に分析検査の実施基準、検査の有効性検証などを含む情報を提供するよう文書が出された。その結果、17カ国から、検出可能なGMO、その方法などを含む情報、コメントが寄せられた。今回の作業部会は、各国から寄せられた情報・コメントをもとに討議がすすめられた。
■会議の内容
検査方法の有効性をどのように検証すべきか、その資料作成の方法などが話し合われた。
各国で行われている分析状況として現在集められている情報は以下のとおり。
●さまざまな分析方法
遺伝子を検出する方法(PCR)
遺伝子の発現により作成されるタンパクを検出する方法(ELIZA)
定性試験(遺伝子/タンパクが含まれているか否か)
定量試験(遺伝子/タンパクがどの程度含まれているか)
何らかの遺伝子が含まれていることが試験できる
特定の遺伝子がふくまれていることが試験できる(品種まで特定ができる)
●検査の有効性の検証(validation)
検査機関内、研究機関間、国レベル、国際レベルでの検証がおこなわれているかどうか
■作業部会での決定事項
・分析方法に関するレジストリ(登録リスト)を作成する。
・回状を再度作成し、分析方法、DNAの抽出法、検査の適合性に関する基準、参照資料の作成などについての意見を各国から寄せてもらうようにする。
・CCMAS(コーデックス分析・サンプリング部会)と協力しながらすすめていく。
■2001年3月28日の第2回特別部会で、決定事項が報告され、承認された。次回は2002年3月の第3回特別部会の直前に行われる予定。 |