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■モントリオールの市場で:おいしい食べ物を満喫

モントリオール現地の人が買い物をする市場へ行ってみたくて、「Atwater Market」(Atwaterは地名)に行ってきました。土曜日ということもあり、市場の近くは買出しの来るまで交通渋滞するほど。

ケベック州は寒いので、野菜や果物はまだ収穫できるものはかなり少ないので、生鮮野菜などはほとんどがメキシコ、カリフォルニアなどからの輸入です。でも、ブルーベリー、ラズベリー、ストロベリーなどフレッシュでおいしそうなべリー類がたくさん並んでいるのを見ると、ちょっとうれしくなります。春の味覚として忘れてはならないのが「バイオリンの頭(Fiddle Head)」と呼ばれる山菜。日本だと「こごみ」です。こごみのクルクルっとした緑の部分が、バイオリンの柄に似ていることからそう呼ばれています。日本では、醤油味で煮て食べるのが主流ですが、こちらでは、マリネにしたり、バターでさっといためたりして食べます。私もたまらず、マリネの瓶詰めを一つ買いました。

カナダといえばメープルシロップ。市場では、メープルシロップ農家から直接買えるので、お土産屋さんより安くて品質の良いものが多いのです。メープル製品も、有名なシロップだけでなく、メープルキャンディ、メープルキャラメル、メープルシュガー、メープルバターなどいろいろあります。お勧めはメープルバター。バターといっても乳製品は入っていません。煮詰めてクリーム状にしたもので、シロップより濃厚でやわらかな味です。パンにつけると最高。
 モントリオールの市場らしいのが、チーズの種類の豊富さ。味見も次々にさせてもらえるので、いろいろと試しましたが、もうどれも本当に個性的でおいしい。モツァレラチーズなど、フレッシュチーズのおいしさには、感服します。

有機畜産物ばかりを販売している店も発見。牛、豚、ラム、鶏、卵などどれも、有機認定済みのものばかり。ソーセージ、味付け済みの肉、ハム、サラミなどの加工品もありました。生ソーセージと、ハーブなどで味付けされたポークソテー肉を買ってホテルで調理。ほんのり甘く、臭みは全くなく、ミルクのような味がする、ぎゅっと詰まった濃厚な旨み。それほど肉好きでない私も、「おいしーーーい」とペロリと食べてしまいました。お値段は、生ソーセージ1本と肉1.5人分くらい(250-300グラムくらいの味付けされたポークソテー用のもの)の両方で15ドル(約1200円くらい)でした。オーガニックでない肉と比べると多分、2-3倍の値段だと思いますが、味は本当にすばらしい!!!


そのほか、おいしかったのは、豚肉のパテとケーキ。ケーキはなんと、番号札を取って約20人待ちで買いました。甘すぎず、チョコレートや生クリームの品質の良さを感じる、パリを思わせるおいしさ!5個、10個と買っていくカナダ人がたくさんいました。

これまで、北米人は食には無関心と思ってきましたが、ケベック州は別。フランスの食文化をしっかり今も引き継いでいることを感じました。