開催日:2001年5月1日〜4日
(直前に、有機食品の作業部会が4月28日と30日、健康強調表示の作業部会が4月30日に開かれた)
議長国:カナダ
議長:アン・マッケンジー博士(カナダ)
参加人数:297人
参加国:政府50ヶ国、国際政府組織・NGO 39
IACFO(食品国際消費者機構)の参加者は以下のとおり
日本子孫基金より熊澤夏子、遠藤諭子
CSPI(公益科学センター)よりブルース・シルバーグレードIACFO会長、 ビル・ジェフェリー
■食品表示部会とは
有機食品の表示、原材料表示、原産国表示、栄養表示など、あらゆる食品の表示に関するルールを作る部会。カナダが議長国で、年に1度、カナダで開かれている。
■主な議題とステップ
・ 有機
●「有機養蜂・蜂蜜製品のガイドライン」
−ステップは8に
●「有機食品の生産・加工・表示・および流通に関するガイドライン、Annex 2有機食品生産における使用許可物質リスト」Table
1: 土壌改良・調整のための使用許可資材
−ステップは5に
●「有機食品の生産・加工・表示・および流通に関するガイドライン、Annex 2有機食品生産における使用許可物質リスト」
−ステップは8に
・遺伝子組み換え食品の表示
−定義の部分はステップ8に。その他はステップ3に据え置き
・栄養成分表示
−ステップは3に据え置き
・健康強調表示
−ステップは3に据え置き
・原材料数量(%)表示(QUIDクイッド:Quantitative Ingredient Declaration)
−ステップ3に据え置き
・原産国表示
−検討継続(2001年7月の総会で承認されれば、ステップは3に)
■時代を反映?インターネットの件数を発言に
遺伝子組み換え食品の表示の議論で、時代を感じさせる発言をノルウェーがした。「モダンバイオテクノロジー」という言葉よりも、「遺伝子組み換え・遺伝子工学」という言葉のほうが、広く一般に使われていることの例として、インターネットのサーチエンジンで調べた結果を挙げたのだった。「モダンバイオテクノロジー」は13,000件、「遺伝子組み換え」は210,000件、「遺伝子工学」は210,000件だから、「バイオテクノロジー」よりも「遺伝子組み換え・工学」の方が一般的で、消費者が直接判断基準に使うことになる表示の言葉としてふさわしい、というのだった。インターネットのサーチエンジンの結果が発言に使われるとはノ驚きとともに、そういう時代になったのだな、と感じた。
■デモ
本会議が始まった5月1日、会場の外ではデモがあった。デモをしていたのはカナダの団体で、カウンシル・オブ・ カナディアンスやシエラクラブなど。20人くらいが集まり、「今すぐコーデックスで遺伝子組み換えの表示を!」や「表示のために、車のクラクションを鳴らして下さい」など、道行く人や車に呼びかけていた。 |